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お知らせ・コラム

障害年金の受給事例(2)

2021.09.01

コラム

障害年金の受給事例(2)

軽度知的障害の請求事例

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相 談 者  :請求者Bさんの父
請求者Bさん:昭和60年生まれ 女性 IQ:62
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Bさんのお父様から長女Bさんについて、もしかして障がいかもしれないので相談にのって欲しいと連絡があり、お父様と面談しました。

お父様の話によると、3歳で言葉の遅れを指摘されたが、性格が明るく可愛らしい性格であったため、そのうち話せるようになると、受診等はしませんでした。

小学校になると勉強についていけないことやなんとなくお友達ともうまく関係を築けないことがあり、心配ではあったがその時は知的障がいとは思わなかったということです。

思春期を迎えると短絡的に1,2週間放浪し、見知らぬ男性に付きまとうなど奇行が目立つようになり、家族も困っていました。当然アルバイトに行っても指示の内容が理解できないため、ほんの数カ月で解雇となってしまいます。お父様の話を一通りお話を聞いたあと、まずは、療育手帳の申請をするために検査をしてみませんか?とお伝えすると、お母様はとてもショックで泣いていたと言っていました。

検査の結果、軽度知的障がいと分かり、療育手帳も障害年金も受け取ることが出来ました。

年金を受け取るようになり、Bさんの様子はすっかり変わりました。

自分の病気を認識し、就労支援施設で働くようになり、働く喜びや自分でできるという自信を持ったのです。家族もどうしてできないのだろう?何度も言っているのに…という今まで感じていたストレスが一気に解決し、Bさんに今まで以上に理解ある接し方ができるようになったのです。

障害年金の更新時にお会いした時は、キラキラして、自分のことを精一杯頑張っている様子がすぐにわかり、私も心から嬉しく思いました。

障害年金を受け取ることは単なる生活保障だけではありません。受給した方の可能性を広げるものでもあります。誰だって社会の役に立てます。その人なりで十分なのです。

 

毎月、親亡きあと、親の支援なきあとのコラムについて更新しています。
来月は民事信託に関するコラムを掲載予定です。

 

執筆者プロフィール

社会保険労務士 二階堂 麻衣子

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